マイケル・ジャクソンの伝記映画『Michael/マイケル』の勢いが衰えない。
洋画不振が嘆かれる日本でも、公開から3週連続で首位をキープ。ここまでの国内興行成績は今年公開の実写映画で最高の87.7億円(10月18日時点、興行通信社調べ)だ。今月末には全国225館で日本語吹き替え版の公開が予定されており、さらに興奮は続きそうである。
全世界でも爆発的なヒットで、世界興収は10億ドル(約1580億円)超え。これは、フィルムメーカーが夢見ていた以上のすばらしい結果だ。「#MeToo」後の世の中において、少年に対する虐待疑惑があったマイケル・ジャクソンの映画を製作することに、ハリウッドは消極的だった。それが、一般観客からはこのように温かく受け入れられたのである。
そうなると、賞レースへの野心が湧くのも、当然というもの。アメリカの批評家による評価は冷たかったとはいえ、興行成績が極端に良かったり悪かったりすると、賞の投票者の心に多少なりとも影響を与える。それに、十分稼いだのだからキャンペーンに使うお金もあるだろう。
ということで今月、ロサンゼルスにて、アカデミーをはじめとする主要な賞の投票者に向けて、キャストとフィルムメーカーのパネル対談、懇親会を含む上映イベントが行われた。
オーディションに来てすらいなかった“マイケルの甥”を主演に抜擢
主演に大抜擢されたジャファー・ジャクソン(30歳)はマイケルの甥であり、今作で映画デビューしたニューフェイス。200人以上もの候補者が集まる中、オーディションに来てもいなかった彼に目をつけた背景について、プロデューサーのグレアム・キングはこう語った。


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