デモの翌日、10月18日の午前10時ごろ。
筆者はバスでパリの中心部にあるレピュブリック広場を通りかかった。昨晩の爪痕は残っており、焼け焦げた車や自転車、ゴミ箱、バス停のほか、キオスクなどの店舗では被害を受けたところもあったが、街は思っていたよりも片付いていた。
このときは人はまばらだったが、午後2時ごろに娘と再び通りかかると、人が増えていた。SNSに投稿するためなのだろうか、自転車で走り抜けながらスマートフォンで動画を撮影している人もいる。被害の跡を自分の目で確かめ、記録しようとする人々の多さが印象に残った。
子どもたちがいつも集まる場所が…
何より心に残ったのは、いつも子どもたちが集まる場所の光景だった。
レピュブリック広場では毎週末、おもちゃや遊具が置かれ、子どもたちが遊べるスペースが設けられる。筆者の娘も楽しみにしている場所だ。
ところが、その日は様子が違った。
置かれているのはテーブルだけ。スタッフに尋ねると、「昨日の今日だからね。(治安部隊に)催涙ガスでも吹きかけられたら大変なので、今日は大人だけがゲームをできるようにしているんです」と説明した。娘ががっかりしたのは言うまでもない。
焼け焦げた車や壊れた設備だけが、暴動の被害ではない。いつもなら子どもたちが安心して遊べるはずの場所にも、その影響は及んでいた。ニュース映像では伝わりにくい、日常の小さな変化だった。


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