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前編では、銀行員だった関原勇喜さんが、3人の子どもを保育園へ送るなかで感じた負担をきっかけに、ナカラル株式会社を起業。保育園着のサブスク「らくらく登園® TORANOCO」を立ち上げるまでの道のりを紹介した。
洗濯や配送、服の調達まで自ら手がけ、現在は首都圏を中心に約160施設、約7000人が利用するサービスへと成長した。一方で同サービスがメディアで紹介されると、SNSでは育児に伴う手間をここまで減らす必要があるのかと疑問視する声も上がったという。
本稿では、こうした意見を関原さん自身がどう受け止めているのかを聞くとともに、「らくらく登園」が目指す「親の心の余裕」とは何なのか、さらにサービスを使う子どもたちに生まれた思いがけない変化について迫る。
「そこまで楽にする必要があるのか」と言える人は、余裕がある
「らくらく登園® TORANOCO」がメディアで紹介されると、SNSなどでは「最高ですね」といった好意的な声が見られる一方、子どもの服を選び、着替えを用意し、汚れた服を洗う時間も含めて育児なのではないか、といった趣旨の意見も上がったという。
こうした意見をどう受け止めているのか。関原さんに尋ねると、サービスを始めた当初から抱いてきた問題意識を明かした。
「親に心の余裕が足りないことが、痛ましい事件を起こしたり、そこまでいかなくても、子どもとしっかり向き合えない状況を生んでいると捉えていました」
関原さんが目指しているのは、単に育児を楽にすることではない。着替えの準備や洗濯などにかかる時間を減らし、その分、子どもと向き合う時間を増やすことだ。


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