タイパやコスパという言葉が一般化し、短時間で答えを求めがちな時代。だが、子どもとのやり取りはそうはいかない。子どもの言葉を待てる余裕を生み出す。それこそ、ナカラルが目指していることなのだ。
「これ、俺のだ」洗っても落ちない絵の具の跡が宝物に
保護者や保育士の負担を減らすために始めた「らくらく登園」だが、サービスを続けるなかで、子どもたちに思わぬ反応が見られることもあった。
ある保育園では、絵の具やペイントを使った遊びの際、服が汚れることを気にせず子どもたちを遊ばせている。遊び終えた服には色とりどりの絵の具が付き、ナカラルで洗濯しても跡が残ることがある。
そんなとき、ナカラル側が「別の在庫の服に替えますか」と園へ確認すると、「そのまま返してください」と言われることがある。
絵の具の跡が残ったまま翌日園へ届けると、子どもたちは届いた服の中から自分が汚した一着を探した。
「『あ、これ俺のだ』って喜んで探すんです。自分が色を付けて、こういう服にしたという意識が、ちゃんと子どもたちにあるんですよね」
思わぬ反応は他にもある。「らくらく登園」では園にストックされた服の中から、その日に着たい服を子どもたちが自ら選ぶこともできる。選択を子どもに委ねることで、親が知らなかったその子なりの好みが見えてくるという。
「男の子が全身ピンクの服を選んで着ることもあります。そうした姿を見て、『子ども自身の意思で選んだもの』として受け止めてくださるお母さんもいます。そういうご家庭は、子どもが自分で服を選ぶことをすごく喜んでくださいます」


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