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スマートグラスの字幕で目が合わない問題、網膜に直接映す技術とコンタクトレンズが解決する未来

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TDKが展示した網膜直接描画方式のスマートグラスの試作機
TDKが展示した網膜直接描画方式のスマートグラスの試作機。左のレンズに見える四角い部分がメタオプティクスミラーだ(写真:筆者撮影)
  • 石井 徹 モバイル・ITライター

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筆者はEven Realitiesのスマートグラス「Even G2」を使っている。外国語で話す相手の言葉を翻訳した字幕がレンズの中に出るので会話には重宝するのだが、困ったことが一つある。字幕を読もうとすると視線が相手の顔から外れ、相手は怪訝な顔をする。

原因はレンズの中の画面にある。10月13日から16日まで幕張メッセで開催された「CEATEC 2026」には、この画面をなくす方向の展示が2つあった。TDKがCEATEC AWARD 2026の経済産業大臣賞を受賞した網膜投影用のミラーと、情報通信研究機構(NICT)のブースに並んだコンタクトレンズ型ディスプレイだ。

レンズの中の画面は、少し離れた場所に浮かんで見える

今のスマートグラスの多くは、レンズの中に小さな画面を作る。光をレンズ内部の薄い層に通して目の前まで導く導波路方式で、画面はレンズの効果で少し離れた位置に浮かんでいるように見える。字幕を読むには、その位置にピントを合わせなければならない。

歩きながら景色を見るときと字幕を読むときでは、ピントの位置が変わる。画面を見ながら歩けば転ぶし、字幕に目を合わせている間は相手の顔がぼやける。筆者が相手と目を合わせられないのも、このピントのずれが原因だった。

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