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スマートグラスの字幕で目が合わない問題、網膜に直接映す技術とコンタクトレンズが解決する未来

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TDKが展示した網膜直接描画方式のスマートグラスの試作機
TDKが展示した網膜直接描画方式のスマートグラスの試作機。左のレンズに見える四角い部分がメタオプティクスミラーだ(写真:筆者撮影)
  • 石井 徹 モバイル・ITライター
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導波路方式には、視力によっては映像が見えづらい、向かいの人にも映像が見える、レンズの表面に虹模様が浮かぶという難点もある。TDKは、ディスプレイ付きのスマートグラスの普及率が約5%にとどまる原因を、価格と外観の不自然さに求めている。

網膜に直接描けば、どこを見ていても文字が読める

TDKが展示した網膜直接描画(DRP)方式は、レンズの中に画面を作らない。メガネのテンプル(つる)にある光源から弱いレーザー光を出し、目の奥の網膜に直接当てて映像を描く。網膜の上に像を作るので、目のピントがどこに合っていても文字は同じように読める。

TDKブースの説明パネル。レーザー光を小さな可動ミラー(MEMSミラー)で振り、網膜の上に映像を描く(写真:筆者撮影)

ピントを使わないので、視力が悪くても鮮明に見える。レーザーといっても周囲の景色よりわずかに明るい程度の光で、人の目はその差を映像として認識する。暗い部屋で手元のスマートフォンを見るときのように、ピントを合わせる筋肉を使い続けることもない。

網膜にレーザーを当てる技術は、もともと医療用の検査機器で使われてきた。大きな装置からレーザーを当て、見えるかどうかを答えてもらって網膜が働いているかを調べる。その光学系を小型化したものがスマートグラスに載った。TDKは網膜投影の技術と特許を持つQDレーザと事業協力契約を結び、光源と光学系を一体にした光学エンジンを共同で開発している。

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