筆者は本州と四国とを結ぶ3つの道路ルート(明石海峡大橋+大鳴門橋、瀬戸大橋、そしてしまなみ海道)を頻繁に利用していますが、中でもしまなみ海道は絶景が見られる点では抜きんでており、立ち寄りたい場所も多くあります。
開通から27年、本作の舞台地を訪ねつつ、今に続くその魅力を探ってきました。
まず、本作に何度も登場する、主人公の2人が過ごした「大島」の海岸へ行ってみました。大島は、以前は吉海町と宮窪町の2町に分かれていましたが、05年からは愛媛県今治市に属しています。
大島の南部、吉海地区にある「名駒海岸」と「椋名海岸」では、2人が海を眺めながら語り合ったり、自転車で海岸線を走ったり、映画を彩る印象的なシーンが撮影されました。
旧吉海町は、ロケ地になっている来島海峡大橋を前にした風光明媚な海岸線を持ち、世界各地のバラ約6500株が植えられている「よしうみバラ公園」があることでも有名。
また、島の最高峰である「亀老山」の展望台は、目黒蓮さんが主演した映画『劇場版トリリオンゲーム』(25年)のラストシーンのロケ地となりました。 来島海峡大橋を眼下に眺めることのできる雄大な風景はラストシーンにふさわしく、以来、多くの聖地巡礼客を集めています。
来島海峡大橋を間近に眺める「ロケ地」大島
島北部の旧宮窪町エリアは、古くから瀬戸内の海運の要衝として発展し、かつては秀吉を脅かしたといわれる「村上海賊」という異名を持つ「能島村上水軍」の拠点としても知られていました。
そのストーリーは、和田竜さんの小説『村上海賊の娘』でも描かれています。海岸から見てみると、海流の流れも速い難所で、ここに海賊が暗躍していた頃の様子を思い浮かべることができます。港の近くには「村上海賊ミュージアム」があり、見どころも豊富なエリアです。


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