そもそも、どのような思いで開発したのか。
「開発当時はコロナ禍で、リモートワーク場所としてコワーキングスペースも増えていました。でも会員登録が面倒だったり、平日/休日/夜間のみなど利用時間も限定されていたりして利用までのハードルが高い。自分が使いたいという業態がなかったのです」
鈴木氏は「ウッドデザインパーク」(本社:名古屋市緑区)という宿泊業・飲食業の会社を経営している。同社はグランピング(手ぶらでワンランク上のキャンプのような宿泊・食事体験ができる)を運営し、バーベキューやたき火、サウナなどの体験も提供。年商は約15億円で、この事業基盤がセルフカフェ事業にも反映されている。
「若い会社なので新規事業開発にも熱心です。セルフカフェは、もともと私が1人で温めていた業態でしたが、人材や運営態勢が整った段階で事業展開に踏み切りました」
利用者の主役は「Z世代」に
今回、視察したのは「セルフカフェ 栄店」(名古屋市中区、座席数50席)だ。名古屋の中心街・栄に位置し、「ドン・キホーテ 栄本店」の6階にある。
ビル外壁の看板にも店の入り口にも「Wi-Fi・電源完備の無人カフェ」の文字が示されている。同店の営業時間は「朝6時~深夜2時」。年中無休で長時間営業も特徴だ。
訪れたのは平日の夕方で、学生や20代と思われる若い世代が多い。「会話OK」も掲げているが、この時は図書館のような使われ方で、話す声はほとんどしなかった。
「特に栄店は学生の方が多いですね。学生は勉強、社会人は仕事で使われるケースが目立ちます。サービス開始当初は30代~40代が中心でしたが、今は最多利用世代が20代になり、中高生も増えました。下は小学生から上は70代まで利用されています」
小学生は母親が連れてきて一緒に過ごしたり、父親が仕事を行う横で勉強をするといった利用の仕方だという。


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