有料会員登録
ビジネス

コーヒー1杯420円で「何時間いてもOK」の《無人カフェ》がZ世代に人気…店員もフードもないのに全国75店舗に急拡大の訳

8分で読める
無人運営の「セルフカフェ」
学生やZ世代の利用が多い、無人運営の「セルフカフェ」(写真:筆者撮影)
  • 高井 尚之 経済ジャーナリスト、経営コンサルタント
2/5 PAGES
「セルフカフェ」事業を開発した鈴木大基社長(写真:筆者撮影)

そもそも、どのような思いで開発したのか。

「開発当時はコロナ禍で、リモートワーク場所としてコワーキングスペースも増えていました。でも会員登録が面倒だったり、平日/休日/夜間のみなど利用時間も限定されていたりして利用までのハードルが高い。自分が使いたいという業態がなかったのです」

鈴木氏は「ウッドデザインパーク」(本社:名古屋市緑区)という宿泊業・飲食業の会社を経営している。同社はグランピング(手ぶらでワンランク上のキャンプのような宿泊・食事体験ができる)を運営し、バーベキューやたき火、サウナなどの体験も提供。年商は約15億円で、この事業基盤がセルフカフェ事業にも反映されている。

「若い会社なので新規事業開発にも熱心です。セルフカフェは、もともと私が1人で温めていた業態でしたが、人材や運営態勢が整った段階で事業展開に踏み切りました」

利用者の主役は「Z世代」に

今回、視察したのは「セルフカフェ 栄店」(名古屋市中区、座席数50席)だ。名古屋の中心街・栄に位置し、「ドン・キホーテ 栄本店」の6階にある。

ドン・キホーテ栄本店にある「セルフカフェ 栄店」(写真:筆者撮影)

ビル外壁の看板にも店の入り口にも「Wi-Fi・電源完備の無人カフェ」の文字が示されている。同店の営業時間は「朝6時~深夜2時」。年中無休で長時間営業も特徴だ。

ドンキ店内とは雰囲気が変わる「セルフカフェ 栄店」入り口(写真:筆者撮影)

訪れたのは平日の夕方で、学生や20代と思われる若い世代が多い。「会話OK」も掲げているが、この時は図書館のような使われ方で、話す声はほとんどしなかった。

「特に栄店は学生の方が多いですね。学生は勉強、社会人は仕事で使われるケースが目立ちます。サービス開始当初は30代~40代が中心でしたが、今は最多利用世代が20代になり、中高生も増えました。下は小学生から上は70代まで利用されています」

小学生は母親が連れてきて一緒に過ごしたり、父親が仕事を行う横で勉強をするといった利用の仕方だという。

3/5 PAGES
4/5 PAGES
5/5 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ビジネス

人気記事 HOT

※過去1ヶ月以内に配信した記事の閲覧数