そして、この映画のメッセージ。
「Fossil Fools」は実話にもとづくお芝居という設定で、劇中ではディガーが「環境破壊は自分だけのせいではない」と、とうとうと述べる。ここにかぎらず、それとなくではなく正面から堂々と、何度も言いたいことを伝えてくる。それを「意義がある」と称賛するのか、「説教くさい」と感じるのか。そこでもまた受け止め方が分かれるのだ。
何の映画なのか伝わらない宣伝
だが、意見が出るのは、観客がいてこそ。オープニング週末の数字が示す通り、これはそもそも観てもらえていない。
「サプライズ」を隠しながら宣伝展開をするのが難しかったことは、容易に想像できる。映画の内容は極秘に包まれ、予告編でもクルーズの別人のようなビジュアルが明かされた程度だった。その変身ぶりはたしかに衝撃ではあったが、映画館のチケットの値段が上がり、配信などほかの娯楽が充実する中で多くの一般観客に「今すぐ観に行かなければ」と思わせるには十分でなかったのである。
「ミッション:インポッシブル」なら、なんとなく足を運んでもそこそこ楽しい体験が期待できるが、これは何についての映画なのかまるでわからない。観客に「ちょっと待ってからでいいや」と思われても、無理はない。


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