植物と暮らす人生、そして猫との出会いが導いた住まい選び
「山麓の自然に囲まれた田舎で育ったので、大学進学で東京に出てきて身近に植物がなくなり、意識的に植物を求めるようになりました。1鉢から始めて約10年間、少しずつ部屋に植物を増やして。植物に囲まれて暮らすことは自分の中でずっと大事にしてきたこと」と話す、このやさん。
約2年前、野良の子猫と出会い、飼おうと決めたときに住んでいたマンションがペット飼育不可だったため、急きょペットが飼えるマンションを探し、引越したのが現在のお住まい。園芸店スタッフとして働いていた経験を生かし、観葉植物の知識と猫への配慮を重ね合わせた“猫も植物も人も主役になるインテリア”を実践しています。
2025年12月に始めたInstagramは、1年経たずに6万人フォロワーを突破(2026年10月9日時点)。猫と暮らしながら、たくさんの植物を育てている“このやさんスタイル”は、多くの人の憧れになっています。
賃貸でもここまでできる。突っ張り棒DIYで植物が主役の部屋に
このやさんは、洋室、ダイニング、和室をつなぐ襖(ふすま)を取り外して広々としたワンルームのような部屋をつくり、生活感のあるものは、猫たちが入らない別室に収納。賃貸でも植物が映える空間を実現しています。
賃貸住宅でDIYをすると原状回復費用が心配ですが、このやさんは壁にほとんど穴を開けず、突っ張り棒などを活用して工夫。DIY歴は6~7年。「子どものころから車庫で椅子をつくったり、釘を打ったりするのが好きでした」と話し、「ここにこんなものが欲しい、と思ったら、簡単な図面を描いて寸法を決め、木材をホームセンターなどでカットしてもらい、釘やネジで組み立てるだけ。プラモデルをつくる感覚ですね」
南向きの洋室は「植物部屋」。上下をアジャスターでしっかり固定できる突っ張り棒を、壁と床、天井に設置して土台にし、ハンギング用の鉢やフックを取り付けて植物をつるしています。
水槽の下のキャビネットや棚もDIY。古材のような色味が好きで、蜜蝋ベースの塗料で仕上げ、色味を合わせて統一感を出しています。
ダイニングの壁に張り巡らせた広範囲のキャットウォークは圧巻。縦型の突っ張り棒にキャットステップ、隠れ家、つり橋のような場所も設置。「猫の使い勝手を見て場所や形を変えながら増築して今の形になりました」。まさに猫への愛が形になった大作です。

