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ライフ #開業医がこっそり教える医療のリアル

毎年数百人が突然罹患、10%が死亡、20%が脳に後遺症…恐ろしい「インフルエンザ脳症」からわが子を守るためにすべきこと

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インフルエンザワクチン接種
インフルエンザワクチン、打ってますか?(写真:田中庸介/アフロ)
  • 松永 正訓 医師・ノンフィクション作家
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これに対しては最近(24年頃から)、点鼻のワクチン(フルミスト=商品名)が使われるようになってきた。これは福音?

実はこのワクチンには制限や注意事項がいろいろある。

まず、生ワクチンなので、軽く感染する。つまり軽くインフルエンザになる。自宅に高齢者などの免疫が弱い人がいると移る可能性がある。

対象は2歳から19歳未満。

ゼラチンアレルギーの人はNG。

妊婦さんもNG。

授乳もNG。

喘息がコントロールされていない人もNG。

ステロイドを飲んでいる人もNG。

アスピリンを飲んでいる人もNG。

当日、鼻水・鼻詰まりがある人もNG。ギャン泣きの子はNGかも。

デュピクセントというアトピー性皮膚炎に対する注射薬を使っている人もNG。

点鼻して2週間以内にインフルエンザに罹ってタミフルを飲むと、ワクチンの効果は消失。

また、点鼻して2週間以内はインフルエンザ検査をすると陽性になってしまうので、判断が難しい。

こんなふうにいろいろややこしい。おまけに注射の2回分よりも値段が高い。

実は「鼻の中に薬を噴霧されること」が最大の難点

でもぼくが考える一番の難点は、鼻の中に薬を噴霧されること、それ自体である。だって子どもって、お医者さんから鼻の中に薬を入れられたくないでしょ? それも両鼻に1回ずつ。

ぼくは23年に数十人の保護者の方に、注射と点鼻、どっちがいいですかと聞いてみた。即答した人は1人もいなかった。みなさん、うーんと考え込んで、出てきた答えは注射の方がやや多かった。少なくとも点鼻薬は福音ではないだろう。

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