これに対しては最近(24年頃から)、点鼻のワクチン(フルミスト=商品名)が使われるようになってきた。これは福音?
実はこのワクチンには制限や注意事項がいろいろある。
まず、生ワクチンなので、軽く感染する。つまり軽くインフルエンザになる。自宅に高齢者などの免疫が弱い人がいると移る可能性がある。
対象は2歳から19歳未満。
ゼラチンアレルギーの人はNG。
妊婦さんもNG。
授乳もNG。
喘息がコントロールされていない人もNG。
ステロイドを飲んでいる人もNG。
アスピリンを飲んでいる人もNG。
当日、鼻水・鼻詰まりがある人もNG。ギャン泣きの子はNGかも。
デュピクセントというアトピー性皮膚炎に対する注射薬を使っている人もNG。
点鼻して2週間以内にインフルエンザに罹ってタミフルを飲むと、ワクチンの効果は消失。
また、点鼻して2週間以内はインフルエンザ検査をすると陽性になってしまうので、判断が難しい。
こんなふうにいろいろややこしい。おまけに注射の2回分よりも値段が高い。
実は「鼻の中に薬を噴霧されること」が最大の難点
でもぼくが考える一番の難点は、鼻の中に薬を噴霧されること、それ自体である。だって子どもって、お医者さんから鼻の中に薬を入れられたくないでしょ? それも両鼻に1回ずつ。
ぼくは23年に数十人の保護者の方に、注射と点鼻、どっちがいいですかと聞いてみた。即答した人は1人もいなかった。みなさん、うーんと考え込んで、出てきた答えは注射の方がやや多かった。少なくとも点鼻薬は福音ではないだろう。


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