うちのクリニックって、どういうわけか神経発達症(発達障害)の子がとても多い。この子たちは知覚が過敏で、注射とかを非常にイヤがる。要は大暴れになる。
申し訳ないけど、みんなで(保護者と看護師で)子どもを抑えて注射を打っているのが実情。ぼくなんか、ボコボコに蹴られたりする。
そういう子どもに点鼻ができるかと言ったら、これはもう注射以上に難しいだろう。頭をブンブン振られたらとても2回も両鼻に薬を入れるなんて不可能でしょう。
だから、点鼻薬というアイデアは一見スマートなんだけど、実は子どもには向いていないのではないか? 自分から点鼻薬を受け入れる大人向けの薬のような気がする。
ちなみに注射と点鼻とでは、インフルエンザの予防効果は同等。
小児インフルエンザワクチンの接種は2極化
子どものインフルエンザワクチン接種率は50〜55%くらいと言われている。これでは社会防衛(集団免疫)にならない。
うちのクリニックに関して言うと、ここ数年ワクチンを打つ人が微減傾向にある。ワクチン接種の枠が以前のようには埋まらない。
これはどうもうちだけの傾向ではなく、現在の小児インフルエンザワクチン接種状況は2極化の状態にあると言われている。
1つは、20年の新型コロナ大流行で、インフルエンザ感染症がその反動で(一時的に)減ったことにより、警戒心が薄れて接種をやめた層。もう1つの層は、中学受験・高校受験を控えて確実に免疫をつけておこうと接種を行う家庭だ。
もちろん、受験を控えてワクチンを接種するのは大変いいことであるが、ぼくはもっと未就学児にワクチンを打ってくださいねと呼びかけたい。確率が低いとはいえ、インフルエンザ脳症になってしまうと人生が変わってしまうので。
ちょうどワクチン接種の時期ですね。考えてみてください。


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