子どもが風邪を引くと、働いているお母さんも仕事を休まざるを得ず、休みが重なり職場からいろいろ言われたりする。中にはちょっと思い悩んでしまって、仕事を辞めてしまうお母さんもこれまでに何人か見た。
風邪の原因は100%がウイルスで、そのウイルスの種類は(数え方にもよるが)200種類もあると言われている。全部のウイルスに対して免疫を獲得するためには何度も風邪を引かなくてはならないということだ。
風邪は英語で「a cold」。一方、インフルエンザは「the flu」と呼ばれ、区別される。日本語でも昔はインフルエンザを流感と言っていた。
「身の置きどころがない」感じがインフルエンザの特徴
だが、実際にはインフルエンザも200種類の風邪の中の1種である。繰り返しになるが、インフルエンザは風邪の中でもタチが悪く、熱が高く出て、その期間が長い。おまけに、全身倦怠感とか関節の痛みが強く出て、「身の置きどころがない」感じになる。
インフルエンザの検査として鼻から(喉の方へ)綿棒を入れて、ウイルスがいるかどうかチェックするということはみなさんも知っているだろう。
この検査の「よくない」ところは、鼻水の中にウイルスがいなければ、本当はインフルエンザ感染症でも検査結果が陰性になってしまうことだ。だからあまり検査に頼らない方がいい。
小学校高学年以上の子では、インフルエンザに罹ると「身の置きどころがない」感じになっていることが一目でわかるので、こういうときは検査を省略する。検査結果がマイナスになると話がややこしくなるから。
一方、未就学児は発熱に強いので、普通の風邪とインフルエンザ感染症は見た目ではほとんど区別がつかない。そこでやむを得ず検査をする。
しかし、やっぱり高熱なのに、検査結果がマイナスになると話がややこしくなる。このあたりは、いつも悩みながら診療をやっている。


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