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「高校進学を断念、中卒で自衛隊へ」経営学者・岩尾俊兵が実践《変えられない過去》を価値に変える"三種の神器"思考法

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経営思考
「経営思考」の基本となる3つの道具立てを紹介する(写真:kotoru/ PIXTA)
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まず図1の1の欄に、自分では変えられない「過去の出来事」を記入する。場合によっては、いま起こっている出来事や目の前のヒト・モノ・コトから、自分ではどうにもできず、「過去」と割り切るべきものを記入してもよい。筆者でいえば、「経済的な事情で高校進学を断念し、中卒で自衛隊へ入隊したこと」が「過去の出来事」に当たる。

次に、左下の2のスペースに移り、出来事のプラス面を列挙する。これを「良かった探し」と名付けよう。たとえば「自衛隊での生活で甘えた根性を叩き直され、体力や精神力が鍛えられたこと」などが、プラス面に当たる。

つらい過去を無理やり「良かったこと」にしない

今度は、右下の3に出来事のマイナス面を書き出していく。筆者でいえば、自衛隊時代に「高校、大学を出ていない」という理由だけで、周囲の人に真剣に耳を傾けてもらえないことがたびたびあった。「学歴がないと話を聞いてもらえない」と記入してみる。

最後が、4「悪いとこ直し」である。「2のプラス面を生かし、3に書かれているマイナス面を打ち消すには、どんな一手を打つのがよいか」を考えていく。

筆者の場合、自衛隊で培った体力と忍耐力を武器に、ひたすら文章を書く技術や話す技術を磨き続けた。皆が寝静まったあと、トイレの明かりの下で、大学進学のための受験勉強を続けたのである。変えられない出来事に対して、自分にできる一手を何度も打ち続けたわけだ。

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