「人と人をつないだり、その関係が地域に根づくように支えたり、ときには一緒に活動に参加したりする役割を『コミュニティコーディネーター』と呼んでみようと思ったんです」
ただ、当時はまだ役割を明確に言葉にできていたわけではなかった。「これだけじゃないんだよな」という感覚を残したまま募集したところ、100人以上の応募があったという。
「応募してくれた人に『コミュニティコーディネーターってなんですか』と聞かれたら『逆になんだと思いますか』と問い返して(笑)。そうやって対話しながら、CCの役割を少しずつ形にしていきました」
「六本木にも鳥がいるんだ」が数カ月の探究になるまで
CCの仕事を象徴するエピソードがある。
ある日、六本木園の子どもたちが散歩中に鳥の声を聞き、「ここにも鳥がいるんだ」と興味を示した。保育者がその関心の芽をキャッチしCCに相談。CCが、六本木園の開設を通じて関係のできた森ビル担当者に相談すると、鳥に詳しいネイチャーガイドにつないでもらえた。
近隣にサントリーホールがあることから、森ビルはサントリーともつながりがあったのだ。ネイチャーガイドはサントリー白州蒸溜所内の「白州の森」で活動しており、園を訪れると、子どもたちから「鳥博士」と呼ばれるようになった。
「子どもたちがどのようにして鳥に関心を持ち、どう興味が芽生えていったのか。そこまでを含めた『学びの物語り』を鳥博士に伝えたんです。鳥博士も、子どもたちの興味を刺激するように鳥の羽を持参してくれるなど、いろいろな仕掛けを考えてくれました。一緒に六本木を歩いてみると、なんと7種類もの鳥がいたんですよ」
さらに巣箱を設置し、数カ月にわたって鳥の生態を観察することに。巣箱をのぞくと、鳥たちは枝や葉だけでなく、ビニールのひもや犬の毛まで巣の材料にしていた。


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