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職員は基準より1人多く、街にひらく《理想の保育園》…「代表が外で年2000万円稼いで穴埋め」を経て6園に広げた経営の実態

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「まちの保育園・こども園」を運営するナチュラルスマイルジャパン代表の松本理寿輝さん(写真:筆者撮影)
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それから15年を経た現在、ナチュラルスマイルジャパンは外部に頼ることなく園運営を中心事業として自立し、都内で4つの保育園、2つのこども園を運営するまでになった。

代々木公園の園舎。代々木公園内に位置し、子どもたちは代々木公園を第二の園庭として日常的に活動している(写真:ナチュラルスマイルジャパン株式会社)

全園の定員は498人。どの園も、ほぼ定員に達している。ナチュラルスマイルジャパンを含むグループ全体では約250人の職員が働く。

とはいえ経営を安定させるために、理想としてきた保育を諦めたわけではない。各クラスには国や自治体の配置基準より、おおむね1人多く職員を配置。コミュニティコーディネーター(CC)も6園すべてに1人ずつ置き、小竹向原園のチーフCCを含めて計7人が働いている。

こうした人員配置を続けるため、経営側では組織をできるだけシンプルにしている。ナチュラルスマイルジャパンの常勤役員は松本さん1人。役員などの人件費を厚くしないようにし、園長職や本部職員とともに経営していく体制を築いている。

創業期に松本さんが考えた「理想の保育を、どうすれば持続可能な形で続けられるのか」という問い。その答えを、園の数を増やすことや組織のつくり方、制度の活用などを通じて、少しずつ形にしてきた。

では、基準より厚い職員配置とCCという、コストのかかる仕組みはなにを生んでいるのか。その答えは、2園目の六本木で見えてきた。

地域と園をつなぐ「コミュニティコーディネーター」の誕生

1号園の小竹向原園では、松本さん自身がいわば「なんでも屋」のようになっていた。受付カウンターで事務仕事をしながら保護者と顔を合わせ、廊下を掃除しながら「行ってらっしゃい」と声をかける。

小竹向原園の受付。子どもたちはここを元気に通っていく(写真:ナチュラルスマイルジャパン株式会社)

園にずっといる存在だからこそ、子ども一人ひとりの個性や保護者の関心事、職員それぞれの思いなどを自然と把握できた。町内会にも顔を出し、地域との関係も育んでいた。しかし2012年、六本木に2園目をつくる際、松本さんは気づく。

「小竹向原における自分のような存在が、六本木にも必要だなと。保育士は子どものことを深く理解しています。でも日々の保育という仕事があるので、園全体のつながりを見たり、地域との間に入って調整したりするところまでは、なかなか難しい。だったら、その部分を担う人が必要なんじゃないかと思いました」

そうして思いついたのが「コミュニティコーディネーター」という名前だった。

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