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ガラガラで人がいない。空き区画だらけ。BGMだけが虚しく響いている――。日本各地に、そんな「廃墟モール」が存在する。
かつて繁栄した商業施設は、なぜ廃墟になってしまったのか? 理由を探ると、7つの要因が見えてきた――この連載では、大手ショッピングモール会社での勤務歴を持ち、プライベートでも600以上のモールを巡ったライターの坪川うたさんが現地を実際に訪れてリポート。廃墟モールが生まれる理由をひもといていく。
前編では、愛知県岡崎市にある「岡崎シビコ」の現状と廃墟モール化の要因を書いた。その要因は、競合施設の存在、モータリゼーションの進展、アクセスの悪さ、核テナントの撤退である。
愛知県岡崎市にある「シビコ」(写真:筆者撮影)
4つの要因が重なり合う点には、核テナントだったジャスコの存在がある。ジャスコはなぜ「シビコ」を去ったのか――。答えは、街の変化のなかにある。
続く本稿では、「シビコ」を生んだ中心市街地の再開発にまでさかのぼり、岡崎市の歩みをたどっていきたい。
市街地再開発事業で中心市街地を活性化
「シビコ」が位置するのは、岡崎市の中心市街地の一角・康生地区である。康生という地名は、徳川家康が生まれたことに由来している。
「シビコ」近くの岡崎城公園には、「徳川家康公生誕の地」と大きく書かれている(写真:筆者撮影)
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