2010(平成22)年には、康生地区の一角を成す「岡崎ショッピングセンタークレオ」(旧・レオ)が閉店している。核店舗「松坂屋」の最盛期は「メルサ」と同じく1990年代前半で、1992年度には売上高が129億円だった。しかし2009年度には50億円と半分以下に落ち込んでいた。
さらに2011(平成23)年には、「セルビ」が閉鎖された。売り上げ最盛期は1990年度。「セルビ」でもテナントの撤退が相次いでいた。
「メルサ」、「クレオ」核店舗の松坂屋、「セルビ」の売り上げピークはいずれも郊外に西友やダイエー、ジャスコがそろう前、閉鎖は現「イオンモール岡崎」の進出・増床から数年以内の出来事である。郊外の大型店が中心市街地に打撃を与えたことは明白だろう。
ジャスコが自ら競合を生んだ
「シビコ」からしてみれば、核テナントのジャスコが郊外に岡崎南店という競合店をオープンし、自分たちのところからは抜けてしまい、さらにその競合店が巨大化して自分たちを追い詰めていく――。そんな構図と言える。
実際、2010年の岡崎市議会である議員が次のように発言している。
「イオンやジャスコの前身となります岡田屋が、本店の三重県以外での全国展開第1号店として康生地区に出店しまして、当時、岡田社長は、岡崎は第2のふるさとで思い入れが深いということを言っていたそうですが、しかし平成7年になりますと、今のイオンのある場所にジャスコ岡崎南店がオープンしました。そして、その後、康生のジャスコが康生地区のデパートの中で一番最初に撤退をし、中心市街地の衰退への大きな影響を与えることとなりました。
このように、結局は企業の営利主義によりまして消費者が振り回されることもありますし、残るのは大きな建物の空き床となります。」(岡崎市 平成22年6月 定例会 06月04日-11号)


※ログイン後、コメント入力が可能です。