「夕ご飯、何食べようか」
とりあえず下田で直接探そうか、ということになりました。いろいろ調べる気力が残っていなかったせいもあります。
しかし、これが甘かった……。地方の夜は早く、観光地であっても飲食店の数は多くありません。下田に着き、目星をつけた店へ行っても「看板が出ているのに開店していない」「予約でいっぱいで入れない」など何軒かが不発に終わり、やっと見つけたのが「なみなみ」という居酒屋でした。
人生初「わさび丼」の味は?
幸いだったのが、ここが大当たりだったことです。
のりの天ぷらや金目鯛茶漬けなど、どれもおいしかったですが、なかでもインパクトがあったのは「わさび丼」でした。存在を知ってはいましたが、食べるのは2人とも初めてです。
目の前に提供されたのは、かつお節とのりがかかった熱々ご飯、そして新鮮なわさびとおろし器で、自分で擦ったわさびを好きな塩梅でしょうゆとご飯に混ぜながらいただきます。
「おいしい! これ、家でもやりたい!」
わさびでご飯を食べるって不思議でしたが、これならいくらでも入りそうです。帰りにいいかつお節とのりを買って、ぜひ自宅でもやろうと決めました。五十路を過ぎて自分でも作れる新メニューが増えることは、旅の醍醐味の1つでもあります。


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