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「出前一丁」にグリーンカレー味? 香港に《世界最多》20種以上の現地フレーバー…なぜ日本の麺が"国民食"になったのか

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「黒マー油とんこつ」味 出前一丁 香港
香港でトップ3の人気を誇る「黒マー油とんこつ」味(写真:筆者撮影)
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このローカライズが生んだ独自の進化は、いまでは日本人をも魅了している。香港版の出前一丁は日本人観光客の定番のお土産となっているのだ。私自身も一時帰国の際に限定フレーバーを持ち帰ると、友人たちに大変喜ばれる。

日本生まれのブランドが現地の食文化を巧みに取り入れたことで、日本人にとっても"現地でしか買えない特別な価値"を持つ商品に姿を変えている。

活気あふれる香港の街。あちこちのローカルカフェで「出前一丁」が供されている(写真:筆者撮影)

香港のローカルグルメと並び、街の日常食として親しまれる出前一丁。その裏には、日本の味をそのまま押しつけない勇気と、味の最終決定を現地スタッフに委ねる柔軟さがあった。

国境を越えて愛されるブランドの強さ

香港の飲食店のメニューに「出前一丁」の文字を初めて見た時の衝撃は今でも忘れられない。「外食でわざわざインスタントラーメンを食べるのは……」という日本人の感覚からくる抵抗感は、日清食品の泥臭い草の根営業と、現地の食文化への徹底したリスペクトを知るにつれて、深い納得へと変わっていった。

今では、私も現地の人々に交ざり「転丁(出前一丁への変更)」を頼む機会が増えている。

香港で異例の変化を遂げ、今もなお進化し続ける出前一丁の姿には、国境を越えて愛されるブランドの強さを感じずにはいられない。

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