「設置準備会議のなかでは、全国的に不登校の子どもたちの進路が狭まっている現状が指摘されていました。長野県の高校入試では不登校であることがマイナスにならないような工夫を行っています。例えば、調査書において欠席欄をなくしたり、内申点がない状態であったとしても学力検査の結果を見て個別に判断をしていくこととしていたりします。
学びの多様化学校卒業後の進路の選択肢を検討するにあたり、高校内に軽井沢オープンドアスクールを設置することで、不登校の子どもたちが環境を変えずに進学できるメリットがあるのではないかと考えました。軽井沢高校と対話を重ね、ともにいい形を作っていきたいと思っています」
子どもたちが自らつくる「私たちの学校」を目指して
2026年7月には2回目となる「『私たちの学校』づくり」軽井沢フォーラム2026が開催された。そこには教員や保護者、地域住民のほか、県内各地から関心を持つ人々が集まった。
フォーラム開催の意図について宮本教育長は、「軽井沢オープンドアスクール開校をお知らせするだけでなく、町全体で学び自体を変えていこうとしていると伝えていきたかった」と話す。
軽井沢オープンドアスクール開設準備担当者は、「私たちの学校」という名称に思い入れがあるという。
「“子どもたちが子どもたち自身の手で学校をつくっていくこと”が重要だと考えています。そのため、『学校はもっとこうあったらいいな』『ここは変えていきたい』などについて全町の公立小中学校の子どもたちにアンケートを取りました。一人ひとりが抱いた思いを実現していってほしいですし、私たちには実現できる環境をつくっていくことが求められていると考えています。
また、『私の』や『自分の』ではなく『私たちの』という名称にこだわったのは、自分も周りの人も含めて居心地よく過ごせる学校をつくっていってほしいという思いがあったからです」
宮本教育長はこれからの挑戦をこう語る。
「軽井沢オープンドアスクールは新しい理念や制度の学校なので、まずは『こうした学びが可能なのだ』ということを知っていただきたいです。そして、新たな試みは既存の学校にも浸透させていくことができると実感してもらえるよう、挑戦を続けていきます。この挑戦により、子どもたちが楽しく学校に通うことができ、教員のウェルビーイングの実現にもつなげたいと考えています」
子どもたちが自分らしく学び合うことができ、自らが望む学校をつくっていくことができる。そんな、軽井沢町の「『私たちの学校』づくり」の挑戦が続いていくこととなる。


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