『踊る大捜査線 N.E.W. メトロポリスを駆け抜けろ!』が9月18日に公開された。公開6日間で118万人を動員し、興行収入は16億円を超えた。異例のヒットを続ける『映画ちいかわ 人魚の島のひみつ』こそ抜けなかったが、大成功と言っていいスタートだ。
一方で、SNSやレビューサイトの評価は真っ二つに割れている。「青島が走っているだけで嬉しい」という声がある一方、「脚本が支離滅裂」「同窓会映画にすぎない」という声も多い。かなり辛辣だ。
肌感覚では6:4で批判のほうが多い。叩かれているのに大ヒット。この現象こそが「踊る大捜査線」というシリーズの本質を物語っていると私は思う。
不意を突かれた主人公・青島のセリフ
私も9月の連休中に劇場で観た。投稿を読んでハードルを下げていたのだが、それでも前半はキツかった。批判派の言うとおり、コントのような場面が多く、悪ノリが目立つ。すべる場面を健気に盛り立てる主人公・青島俊作役の織田裕二が痛々しく思えたほどだ。
だが、白髪も隠さず58歳の青島俊作として、昔と違ってひいひい言いながら走り回る織田裕二に胸が熱くなる。その姿を見続けたくてスクリーンに集中できた。
後半、捜査会議の場面で空気が変わる。上司や後輩たちを前に、青島俊作がタンカを切る。
「上に上がらなくても、正しいことはできるとわかった」
このセリフに、私は不意を突かれた。シリーズを観てきた人ならすぐにわかるはずだ。


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