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昔からの商店街、昭和の趣を残す家屋、狭く入り組んだ路地……さまざまな再開発が進む東京だが、中には再開発されないままの街もある。
タワマンや高層オフィス、大きな商業施設が生まれない街には、どんな理由があるのか――。ライター・坪川うたさんが、緻密なリサーチとフィールドワークで送る連載。第11回は「九品仏」を取り上げる。
前編では、世田谷区にある東急大井町線の九品仏駅周辺の街並みと歴史を伝えた。
駅の北側に浄真寺がたたずみ、南側には商店街と閑静な住宅地が広がっている。タワマンや超高層ビルはなく、低層で落ち着いた街並みを残している。
九品仏駅前の商店街(写真:筆者撮影)
九品仏駅周辺はなぜ再開発されないのだろうか。
風致地区と道路事情
1つ目の理由は、駅近くに広大な敷地を持つ浄真寺があり、周辺が風致地区に指定されていることだ。
世田谷区では「多摩川風致地区」が1933(昭和8)年に指定されており、建築物の高さなどに制限がかかっている。この「多摩川風致地区」に浄真寺とその周辺が含まれている。
浄真寺の東門(写真:筆者撮影)
写真左側が風致地区内(写真:筆者撮影)
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