従業員1人当たりの売上高が大きいのは、いったいどんな企業なのか――。東洋経済オンラインは、2025年4月期から2026年3月期までの有価証券報告書に記載された数値を基に、「1人当たり売上高」を調べ、上位300社をランキングした。
1人当たり売上高は、各社の売上高を期末従業員数で割って算出した。対象は期末従業員数が100人以上の企業で、ランキングには期末従業員数と売上高も併載している。順位は1人当たり売上高の表示値が同じ場合、売上高が大きい企業を上位とした。
商品を仕入れて販売する卸売業では、仕入れ価格を含む売上高が膨らみやすい。不動産会社では物件売却の有無、資源・エネルギー関連企業では市況の変動も数値を大きく左右する。また、期末従業員数には一般に派遣社員やパート、アルバイトなどの臨時従業員が含まれない。今回は銀行や保険、リースなどの金融系企業も含まれており、業種によって収益計上の考え方が異なる点にも注意が必要だ。
1位は31.4億円のトーメンデバイス
1位はトーメンデバイスだった。サムスングループの半導体や電子部品を国内外のメーカーに販売する専門商社で、豊田通商グループに属する。売上高6336.7億円を期末従業員数202人で割った1人当たり売上高は31.4億円。2位を14.1億円上回り、突出した水準となった。
2位は中外鉱業で、1人当たり売上高は17.3億円だった。金など貴金属をリサイクル販売するほか、不動産、中古機械、アニメグッズ販売も手がける。
3位は、不動産会社の地主。1人当たり売上高は6.6億円だった。同社は自ら建物を建てず、土地を取得してテナントに貸し、賃貸中の土地を投資家に売却する「JINUSHIビジネス」を展開する。売上高763.3億円に対して期末従業員数は116人で、少人数で大きな取引を手がける事業構造が数値にも表れている。
4位はAREホールディングスで5.7億円。同社グループは貴金属のリサイクルや精錬、加工・販売などの貴金属事業と、環境保全事業を展開する。売上高は5699.9億円、期末従業員数は998人だった。
5位の出光興産と6位のイーレックスは、ともに1人当たり売上高が5.6億円だった。今回は表示値が同じ場合に売上高が大きい企業を上位としているため、売上高8兆1058.9億円の出光興産が5位、1691.7億円のイーレックスが6位となった。
上位には専門商社のほか石油、電力といった資源・エネルギー関連企業、不動産会社などが目立つ。1人当たり売上高は企業の収益力そのものではなく、扱う商品の単価や取引規模、外部人材の活用状況などにも左右される。


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