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ライフ #カラスに蹴られるその日まで

"カラスの裁判"どころか…「アンタ、どこ中?」ヤンキーさながらのカラスの喧嘩、集団でフルボッコにする衝撃の結末

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カラスの喧嘩
「カラスの裁判」と呼ばれる一見知的な状況も、実態はヤンキー顔負けの喧嘩なのです(イラスト:タナカケンイチロウ)
  • 松原 始 動物行動学者、東京大学総合研究博物館・特任准教授
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もちろんこれは「人間がパン切れを投げる」という特殊な状況だから起こったことだ。仮にゴミ袋が置いてあれば、その強い個体が餌にありついていただろう。

だが、優先権があるというだけで、別に周りの個体が遠慮するとは限らない、というのは面白い観察結果だった。

もう一つ、ランクが関係しそうなのはペア形成である。ヨーロッパのハシボソガラスでは、高位のオスとメスからペアになったという研究がある。

確かに強いカラスは餌を十分にとっていて栄養状態がいいだろうし、戦闘力も高いだろう。つまりは優良物件だ。

ということで、強いカラスは餌が食えて健康で、パートナーも得られる。生物としては非常に望ましい。

強いカラスは「ボス」ではない

ただ、それ以上に「ボス」として振る舞うことはない。

先にも書いたように、カラスは常にちゃっかりしているのだ。強い奴が群れを従え、命令を下して言うことを聞かせていると考える理由はない。

第一、群れのメンバーは固定されていないので、嫌ならいつでも出ていける。関係性がブラックな割にフリーダムなのだ。

だから、カラスの群れにはボスもいないし、見張り役などの分担もないのである。

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