欧米経済界との関係も深い。清華大学経済管理学院の諮問委員会はアップルのティム・クック前CEOが会長を務め、2025~26年のメンバーにはテスラのイーロン・マスク氏、マイクロソフトのサティア・ナデラCEO、メタのマーク・ザッカーバーグCEO、ブラックストーンのスティーブン・シュワルツマン氏、ソフトバンクグループの孫正義会長兼社長らが並ぶ。2026年5月には、エヌビディアのジェンスン・フアンCEOも同委員会への参加に同意したと報じられた。
清華大学に連なる存在を怪しいと思う人たちは、これらの企業の製品も避けてしかるべきである。
市長選サイトでだけ消えた「清華大学」
佐々木氏にとっても、清華大学Schwarzman Scholars Program(シュワルツマンスカラーズプログラム)で修士号を取得したのは、経歴上のハイライトだったと考えられる。2020年、九州大学は、佐々木氏が「清華大学シュワルツマンスカラーズプログラム」に選ばれたと紹介した。その後、彼女のプロフィールには必ず「清華大学」と明記されてきた。
ところが、筆者が確認した範囲では、市長選向けの本人公式サイト“のみ”、表現が変わった。プロフィールには「米国発の次世代リーダー育成プログラム『シュワルツマンスカラーズ』に選出(奨学金枠:Masason Scholar/孫正義氏)。全額奨学生として海外の大学院へ進学」とある。
さらに「コロナ禍でのオンライン受講を経て海外の大学院へ進学・修了」とあるが、どこの国かは伏せられ、「清華大学」という大学名もない。
単に略歴を短くしたと考えるには不自然である。同じプロフィールには「米国発」「Masason Scholar/孫正義氏」に加え、BCG、経済産業省、内閣府、デジタル庁、Davos50など、本人の経歴を魅力的に見せる固有名詞が高い密度で並んでいる。


※ログイン後、コメント入力が可能です。