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習近平の母校「清華大」への留学で炎上した29歳福岡市長候補、「完璧な物語」に生じたほころび

11分で読める
佐々木彩乃氏
福岡市長選に立候補を表明した佐々木彩乃氏=18日午前、福岡市(写真:共同)
  • 浦上 早苗 経済ジャーナリスト、法政大学MBA兼任教員(コミュニケーションマネジメント)
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欧米経済界との関係も深い。清華大学経済管理学院の諮問委員会はアップルのティム・クック前CEOが会長を務め、2025~26年のメンバーにはテスラのイーロン・マスク氏、マイクロソフトのサティア・ナデラCEO、メタのマーク・ザッカーバーグCEO、ブラックストーンのスティーブン・シュワルツマン氏、ソフトバンクグループの孫正義会長兼社長らが並ぶ。2026年5月には、エヌビディアのジェンスン・フアンCEOも同委員会への参加に同意したと報じられた。

清華大学に連なる存在を怪しいと思う人たちは、これらの企業の製品も避けてしかるべきである。

市長選サイトでだけ消えた「清華大学」

佐々木氏にとっても、清華大学Schwarzman Scholars Program(シュワルツマンスカラーズプログラム)で修士号を取得したのは、経歴上のハイライトだったと考えられる。2020年、九州大学は、佐々木氏が「清華大学シュワルツマンスカラーズプログラム」に選ばれたと紹介した。その後、彼女のプロフィールには必ず「清華大学」と明記されてきた。

(画像:九州大学HPに掲載された2020年のトピックスより)
(画像:九州大学法学部 2020年発行の法学部ニュースより)
日米リーダーシップ・プログラム(USJLP)2026年度デリゲートとして紹介されている直近のプロフィールでも「清華大学」を入れている(画像:米日財団Webサイトより)

ところが、筆者が確認した範囲では、市長選向けの本人公式サイト“のみ”、表現が変わった。プロフィールには「米国発の次世代リーダー育成プログラム『シュワルツマンスカラーズ』に選出(奨学金枠:Masason Scholar/孫正義氏)。全額奨学生として海外の大学院へ進学」とある。

(画像:佐々木氏の公式HPより)

さらに「コロナ禍でのオンライン受講を経て海外の大学院へ進学・修了」とあるが、どこの国かは伏せられ、「清華大学」という大学名もない。

単に略歴を短くしたと考えるには不自然である。同じプロフィールには「米国発」「Masason Scholar/孫正義氏」に加え、BCG、経済産業省、内閣府、デジタル庁、Davos50など、本人の経歴を魅力的に見せる固有名詞が高い密度で並んでいる。

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