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ビジネス #アップルの新境地 「iPhone Duo」は買いなのか?

アップルが最後発で参入した「折り畳みスマホ」市場、3つ折りや横ワイド型が先行する中でiPhone Duoが狙う新市場

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横ワイド型スマホ登場で市場が変わる
横ワイド型スマホ登場で市場が変わる(写真:筆者撮影)
  • 山根 康宏 携帯電話研究家・ジャーナリスト

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アップルが2026年9月10日に発表した新しいiPhoneの中で、iPhone Duoは同社初の折り畳みスマートフォンとなる。ついに登場したアップルの折り畳みモデルは、市場で大きな注目を集めている。一方で、すでに数年前から先行するライバルメーカーは、iPhone Duoを上回る機能や特徴を備えた製品も投入している。iPhone Duoの登場は、アップルにとってどのような意味を持つのだろうか。

アップル登場で「折り畳みスマホ」が盛り上がる

折り畳みスマートフォンが市場に初めて登場したのは19年だった。サムスンとファーウェイから、横方向に開くフォールド型の初期モデルが発売された。当初はフォールド型のみだったが、翌年には縦方向に折り畳むフリップ型も登場した。現在ではXiaomi、OPPO、モトローラといった大手メーカーに加え、新興国市場に強いTECNOなども製品を手がける。なかでも中国は製品の選択肢が多く、折り畳みスマートフォンの普及が他地域に比べて進んでいる市場だ。

フォールド型は、閉じた状態ではスマートフォンとして使え、開けば正方形に近い大画面が現れる。仕事やクリエイティブ用途で使いやすいだけでなく、動画や電子書籍などを大きな画面で楽しめる点が特徴だ。一方、フリップ型は年々大型化するスマートフォンを半分に折り畳み、コンパクトに持ち運べる。外側ディスプレイを使えば、通知確認、メッセージ返信、決済、音楽操作、カメラ撮影などを本体を開かずに行えるため、「超小型スマホ」のように使える利点もある。

しかし、最初の製品が登場してから7年が過ぎても、市場での反応は限定的だ。IDCによると、25年の世界の折り畳みスマートフォン出荷台数は約2030万台だった。世界のスマートフォン市場が約12億台規模であることを踏まえると、折り畳み端末の構成比は約1.7%にとどまる。

普及を阻む最大の要因は価格だ。フォールド型はもちろん、フリップ型も画面サイズや性能が近い一般的なスマートフォンと比べると割高になりやすい。加えてメーカー側が折り畳みならではの利用価値を、一般ユーザーに十分伝え切れていないことも普及を鈍らせている。

サムスンの現行3モデル。折り畳みスマホの形状も増えた(写真:筆者撮影)
【写真を見る】アップルが最後発で参入した「折り畳みスマホ」市場、3つ折りや横ワイド型が先行する中でiPhone Duoが狙う新市場(4枚)
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