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ビジネス #アップルの新境地 「iPhone Duo」は買いなのか?

アップルが最後発で参入した「折り畳みスマホ」市場、3つ折りや横ワイド型が先行する中でiPhone Duoが狙う新市場

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横ワイド型スマホ登場で市場が変わる
横ワイド型スマホ登場で市場が変わる(写真:筆者撮影)
  • 山根 康宏 携帯電話研究家・ジャーナリスト
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閉じた状態では、一般的なスマートフォンより横幅がやや広くなる一方、縦方向は短くなる。閉じた状態でも、コンパクトで扱いやすいスマートフォンとして使え、必要なときだけ開いて大きな表示領域を得られることが、横ワイド型の最大の特徴だ。

今後はこの横ワイド画面を有効的に使えるアプリやサービスも増えていくだろう。折り畳みスマートフォンは19年の登場以来、話題性に比べて利用者を大きく増やせなかった。しかし横ワイド型は、閉じればコンパクトで扱いやすいスマートフォンとなり、開けばコンテンツを見やすい大画面になる。「閉じても開いても便利」という明確な価値が、折り畳み市場を次の段階へ進める可能性がある。

アップルが「iPhone Duo」で狙う新たな市場

アップルはiPhone DuoにApple Pencilへの対応を予定しており、実現すれば「iPad miniよりも小さなタブレット」としての使い道も加わる。iPhone Duoは単なる「開閉できるiPhone」ではなく、「超小型のiPad」としても使える可能性を持つ。iPhoneとiPadの橋渡しとなるハイブリッド端末であり、すでにiPhoneやiPadを使っているユーザーに対し、端末の買い替えや、用途の一部を一台に統合する新しい選択肢を示す製品といえる。

重要なのは、iPhone Duoが価格を抑えた普及機ではなく、プレミアムモデルとして登場したことだ。日本での価格は36万4800円からで、既存のiPhone 18 Proを大きく上回る。もちろんこの価格帯の製品を購入できる層は、当然ながら一定数にとどまる。

アップルが狙うのは、従来型iPhoneの購入者を一斉に折り畳み端末へ移行させることではない。新しい表示スタイル、マルチタスク、Apple Pencil対応、そしてiOSと周辺機器を含むエコシステムに新たな価値を見いだすユーザーに、より高付加価値な選択肢を提供することだ。

IDCによると、世界の折り畳みスマートフォン出荷台数は25年の約2030万台から、30年には約3580万台へ拡大する見通しだ。世界のスマートフォン出荷に占める比率は26年に2.2%に増えるが、30年でも3.1%にとどまると予測される。IDCはiPhone Duoの発売後12カ月間の出荷台数を約1000万台と予測した。アップルが短期間で有力メーカーになるとの見られているが、それでも折り畳みスマートフォンは、誰もが使う大衆製品というより、高価格帯の選択肢であり続ける可能性が高い。

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