それでは折り畳みスマートフォンに存在意義はないのだろうか。金額面で見れば、状況は大きく変わる。IDCはこの市場の売り上げ規模が25年の267億ドルから30年には682億ドルへ伸びると見込む。つまり折り畳みスマートフォンは、低価格帯から高価格帯まで競争が激しいスマートフォン市場において、平均販売価格と収益性を引き上げられるプレミアムラインなのだ。
アップルにとっても、既存のiPhoneを一律に値上げするより、より高い価格と付加価値を持つ新たな最上位カテゴリーを設ける方が、収益構造を強化しやすい。iPhone Duoには、現行iPhoneにはない「新体験」と高付加価値なプレミアム端末としての役割が期待されていると考えられる。
「iPhone Duo」の評価が今後の市場の「試金石」に
iPhone Duoは発表直後から、iPhone 18 Proシリーズを上回るほど大きな注目を集めている。ただし、発売前の段階で評価を断定することはできない。構成によっては40万円を超える価格がどこまで受け入れられるか、初代モデルとしてヒンジや内側ディスプレイの耐久性、重量、修理・補償の条件、そして高価格を正当化する日常的な使い勝手をどう評価されるかが焦点となる。
10月の発売後、iPhone Duoがどの程度の販売実績と継続利用を獲得するのか。その動向は、折り畳みスマートフォン市場全体が「技術を試すニッチ製品」から、高価格帯スマートフォンの有力な選択肢へ進めるかを測る試金石になる。


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