さらに、今回のIAAでは2028年の市販を見据えた本格ピックアップ「ハイラックスFCEV」(航続距離400km超、牽引力2.5t)の披露に加え、2027年のダカールラリー「Mission 1000」カテゴリーへ「ハイラックスFCEVプロトタイプ」で挑むことも公言。砂漠や岩場の極限環境に放り込み、振動・衝撃・防塵・冷却の限界耐性を検証する「走る実験室」として鍛え上げる。
日本では、水素タンクの耐用年数(寿命)問題や水素価格の高騰、インフラ整備の遅れなど、どこかトーンダウンしてしまっているように見える水素。しかし、一歩世界を見渡せば、欧州のメガOEMやエネルギー企業、政策当局を巻き込み、生き残りをかけた激動のリアリズムの中で、水素モビリティは確実に、一歩一歩進み始めている。
IAAの会場で轟いた「トヨタ×スカニア」の電撃提携と「日欧8社の結束」は、長年悩み所だった“鶏と卵”の問題を打ち破り、世界が水素社会の実現に向けて不可逆な一歩を踏み出す決定的な一打になったと筆者は考える。暗中模索のトンネルを抜け、ついに「水素の道」が、太く、力強く切り拓かれようとしているのだ。


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