運針については、卒業生からは「短い時間でも集中する力が養われた」「5分しかないのではなく、5分でこれだけのことができると思えて、諦めなくなった」という声も聞かれるという。
卒業生が娘を入れたい「伝統校」を目指して
竹鼻氏が校長に就任した13年に始めたのが、卒業生向けのメールマガジン「TGネットワーク」の発行だ。今では数千人の卒業生が登録している。
「メールマガジンを始めた目的は2つあります。1つは在校生のキャリア教育。そして、もう1つが卒業生同士のつながりをつくることです」
豊島岡のキャリア教育では、中学3年生のときに、生徒は自分が興味のある卒業生にインタビューをして、その内容をまとめるという機会を設けている。例えば、弁護士、医師、エンジニア、コンサルタント、ライター……豊島岡の卒業生はさまざまな分野で活躍している。
「卒業生がキラキラ輝いていることを知ってほしかったんです。キャリアインタビューに手を挙げてくれる卒業生は、自分の仕事に誇りを持っている人たちです。そんな先輩たちの姿が、在校生の背中を押してくれます」
今後の展望について、「伝統校を目指したい」と竹鼻氏は語る。
「受験生と保護者に選ばれるだけでなく、卒業生が自分の娘を入れたいと思い、親子代々で通い続けるような伝統校にしていきたいと思っています。そして教員やその家族からも選ばれるような学校でありたいですね」


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