同じように「私はがんの治療を受けているから」と、がん検診を受けないケースも考えられます。がん検診は、治療内容によっては一時的に見合わせるべきこともありますが、原則として、ほかの臓器のがん検診を受けない理由にはなりません。
迷ったら、主治医に「自治体のがん検診を受けてよいか」と尋ねてみてください。
「がんとは無縁になった」ではなく…
「がんを克服した」という言葉は、「もうがんとは無縁になった」という意味ではありません。がんサバイバーが300万人を超えた日本で、この認識のずれは多くの命に関わりかねません。
治療を終えてもがんにならないための予防は大切です。1回目とは別の臓器のがん検診は続けること。がんのリスクとなる生活習慣を改めること、何でも相談できるかかりつけ医を持つこと……。これらは特別なことではありません。特別な検査も、高額な費用も必要ありません。
がんを克服したあとの時間は、サバイバーの方と医療者がともに勝ち取ったかけがえのないものです。中村さんの訃報に接し、あらためてその時間の重みを多くの方に知っておいてほしいと思います。


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