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「65歳で辞めるなんて言わないで!」企業の抱える偽らざる本音…会社は社員に何歳まで働いてほしいと思っているのか?

6分で読める
雇用契約書 - 雇用主と労働者の間で締結する、賃金や労働時間など雇用契約の内容を文書にした雇用契約書
会社は社員に何歳まで働いてほしいと思っているのでしょうか?(写真:PJM/PIXTA)
  • 山崎 俊輔 リタイアメント・アドバイザー/AFP

INDEX

「60歳定年、65歳まで継続雇用」が社内規定だという企業は多いもの。ところが人手不足を背景に、企業が社員に期待するリタイア年齢がどんどん延びているのをご存じですか。
著書『RETIRE SHIFT(リタイア・シフト) 人生100年時代の引退戦略』が話題を呼んでいる山崎俊輔氏が、高齢人材の雇用にまつわる企業の思惑を分析します。

企業は「68歳まで」社員に働いてほしい

私は今、わが国に起きているリタイアについての社会変化を「リタイア・シフト」と名付け、企業の立場として行動すべきこと、個人の立場として考えるべきことなどを紹介しているが、またひとつ「リタイア・シフト」時代の到来を裏付けるデータが公表されている。

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それは帝国データバンクが2026年9月11日に公表した「企業が期待する『活躍年齢』に関する動向アンケート」だ(*1)。

これは企業サイドに対して行ったアンケートで、社員に何歳まで働いてほしいかについて、本音を聞いたものだ。

また、在籍している最高齢の社員は何歳かも聞いており、本当に必要な人材を何歳まで引き留めているかがうかがえるデータとなっている。

調査結果を見る前に、前提を確認しておこう。

日本では現在、65歳までは継続雇用などの制度で雇用を維持する義務が会社にある。そして、これを70歳まで引き上げることが努力義務となっている。

つまり「雇用は65歳まで」が法律上の要請だ。

アンケートでは、本当は社員に何歳までいてほしいと考えているか、「企業が期待する『活躍年齢』」をたずねたところ、回答は平均で67.9歳となった。

多くの企業が社員に対して、65歳を超えて働き続けてほしいと考えているわけだ。

人材不足は深刻で、新卒人材はなかなか見つからない。なんとか新卒を確保して、業務スキルを身に付けてもらうための研修コストをかけても、すぐに転職してしまうのも人事部の悩みだ。

しかし、社内に目を向ければ、業務に精通していて、離職意向も低いシニア人材がたくさんいる。

社内制度が「60歳定年、65歳まで継続雇用」である会社はまだ多いとしても、「本当は65歳で辞めてもらうのではなく、もっと長く働いてほしい」という企業側の考えが、68歳という回答の数字に表れている。

*1ー帝国データバンク「企業が期待する『活躍年齢』に関する動向アンケート」2026/09/11

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