組織によって、老化の進み方のパターンを大きく3つ、早期型、後期型、二峰性型に分けることができた。
早期型は血管で、30歳代においてすでに変化が大きく、その後は変化の速度が低下する。
後期型は、若い時期は比較的安定しているが50歳代になって急に変化する。これは想像がつくかもしれない。ヒントは女性特有であるということ。そう、子宮と膣である。卵巣もとちゃうんか、と思われるかもしれないが、そこはちょっとややこしいのでパス。
多くの組織に「30歳代と50歳前後」で変革期が訪れる
そして、消化管や男性生殖器など、多くの組織が二峰性型であった。すなわち、それらの臓器では、人生において、2回、大きな変革期が訪れるということだ。
驚いたことに、あるいは、むっちゃ面白いことに、なんと、その大変化は30歳代と50歳前後である。以前に紹介した、老化が急に進む年代とけっこう近い。
偶然という可能性もなくはないのだが、さまざまなデータから、実年齢の進み方が直線的なのに対し、老化は一定の速度で進むものではない、ということは間違いなさそうだ。
黙って座ればピタリと当たる。とまでは、とてもいえないけれど。顔にしても組織像にしても、形態だけで老化度がわかるというのは面白い。どんだけ豊富な情報が刻まれてるんや。
しかし、老化度測定の主流は、DNAメチル化時計や、プロテオーム、トランスクリプトームといった先進的な方法にある。
次回に紹介するプロテオームやトランスクリプトームは、原理から考えて細胞の「今」をより強く反映しているのに対して、組織像には長年にわたる変化とでもいえる「過去」が蓄積されている可能性が高い。
それって、人間の顔に人生が刻み込まれているのといっしょかもしれんですなぁ。よう知らんけど。


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