なお、キャブレターとは、エンジン内にガソリン等の液体燃料を送り込むために、ガソリン等の液体燃料と空気を混合させる装置のこと。
近年は電子制御システムやインジェクター(噴霧装置)の普及により、4輪車ではほとんど使われていないが、一部の2輪車や汎用機器などで需要がある。
そう聞くと「キャブレター需要が減ったいま、ミクニは何をしているのか?」と思う人がいるはずだ。しかしミクニは、いまでもモビリティを事業の中核にすえ、世界で活躍している。
モビリティ事業が占める割合は、実に80%以上。そのほか、 商社機能やガス事業にも取り組んでいる。
欧米の2輪・4輪メーカーにも供給
会社の規模としては、モビリティ関連産業界の中で中規模だと言える。
現在、世界11の国と地域に36の拠点を持ち、従業員数は連結で4841人・単体で1315人。2026年3月期決算の連結売上高は、1034億1900万円におよぶ。
注目すべきは、取引先だ。2輪ではヤマハが約4分の1を占め、スズキやインドのバジャジが1割程度と続く。
4輪ではスズキが最も多く、その他日本、欧州、中国などの海外ブランドにも供給。このように、ミクニは特定のメーカー傘下ではない独立系であることがわかる。
ミクニなら、なんとかしてくれる――。そう取引先から称されることも多い。そこに独立系として生き抜いてきた理由がある。
そんなミクニだが、いま大きな課題に直面しているという。背景として、モビリティ産業を取り巻く時代の変化がある。


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