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日本人が「身内には過剰で他人に冷淡」な根本原因 生きづらさと「低い幸福度」の裏に潜む知られざる呪縛

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科学と資本主義の未来
なぜ日本人は他人に冷たく身内には過剰に気を使うのか?(写真:Lukas/PIXTA)

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なぜ日本人は「身内」には過剰に気を使い、「他者」には冷淡な社会を作ってしまいがちなのか。『科学と資本主義の未来──〈せめぎ合いの時代〉を超えて』著者の広井良典氏が、経済の停滞と幸福度の低さを打破する「都市型コミュニティ」への変容を提言する。全2回の後編(前編はこちら)。

「都市型コミュニティ」と「農村型コミュニティ」

さて、ここでもう少しこの「都市型コミュニティ」というものの内実について考え、今後の展望を見てみよう。

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まず「都市型コミュニティ」という言葉ないしコンセプトは、想像できるように「農村型コミュニティ」と対比されるものである(念のため補足すると、ここでの「都市型」「農村型」とは集団の特性に関する象徴的な表現であり、実際の都市や農村を指すものではない。また都市型コミュニティと農村型コミュニティは人間にとって両方が重要であり、一方のみが良いという性格のものではない)。

ここで「農村型コミュニティ」とは、都市型コミュニティとは対照的に、「同質的な個人が集団の一体性を志向するような関係性」を指し、そこでは「空気」や「忖度」といった非言語的で情緒的なものが重要な意味をもつ。

想像できるように、こうしたコミュニティは集団の一体感や感情的つながりといった点ではプラスの面をもつ一方、外部に対して“閉鎖的”になる傾向があり、集団のメンバー以外の者に対して排他的となる面ももっている。良くも悪くも、まさに「ムラ社会」である。

読者はすでにお気づきのように、日本社会における人と人の関係性は明らかにこのうちの「農村型コミュニティ」の性格が強く、そちらに傾く傾向が大きい。

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