ひとりだからこそ、自分になにかあったときに身軽でいたほうがいい。けれど、コミュニティに属し、助け合える仲間がいる安心感が得られる。野田さんは、そういった魅力を感じて「お近くさま」になることを選んだ。さらに、今年中に、2~3人のメンバーが引っ越してくる予定だという。
単身女性ばかりで人間関係のいざこざは?
それにしても、単身女性ばかりで人間関係のいざこざは発生しないのだろうか?という疑問も湧く。
槙本さんに聞くと「嫌なこと言う人がいないんですよ」とサラッと答えた。一見、ワイワイ楽しそうにやっているように見えるものの、誰が離婚者で、誰が未婚者かなどの余計な詮索はしないのだという。本人が話したかったら聞くけれど、追及はしない。「大人のマナーが行き届いた環境になっている」と槙本さん自身も評価する。
「最初はちょっと性格難しそうやなって思った人でも、だんだん角が取れてくるんです。おひとりさまって、家族やパートナーの意見に触れないから視野が狭くなるんですよ。でも、これ以上ひとりではいたくないから、このメンバーと一緒にいたいから、自分を曲げないんじゃなくて、シーグラスのようにちょっとずつ自分を丸めていくのかもしれませんね」
この関係性は一朝一夕でできるものではない。月2~3回開催するお茶会のあとは、毎回飲食店に行って5~6時間でも語り合う。2022年の開始から、長い時間をかけて丁寧につながりを築いてきた。今では自然発生的に、メンバー同士で遊びに出かけたり、飲み会を開いたりなどの交流が交わされている。
取材した日も、お茶会のあとの二次会に参加させてもらった。メンバーのひとりが「昨日は、みんなでボルダリングに行ってきたんですよ」と笑顔で教えてくれた。


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