1階のシェアキッチンではモーニングスナックやパスタ屋さんをやりたい人などが、週2~3日など各自のペースで営業できるようにする。大人の女子寮では、槙本さんを含めた3人が「女将」としてシェアキッチンの管理などの運営を行う予定だ。
マンションには高齢の単身女性が入居することを想定しているが、「福祉」ではないことも明言する。
入居前に、訪問看護師による面談を行い、認知症や暴力性のある精神疾患などがないかを確かめ、周りに迷惑をかけずに自立した生活ができる人に限定する。入居後も、月1回の面談で、継続して健康状態をチェックしていく。
ヘルパーが入るのはOKでも、認知症の発症などで自活できなくなった場合は、介護施設などへ「卒業」する。
「ちょっとあやしいなと思っても、私たちから『あんたボケてるで』って言いにくいから、訪問看護師に一緒に病院に行ってもらいます。それで、診断がついたら、看護師から卒業証書が渡されます。大人の女子寮は介護ではなく、最後の青春を楽しめる場にしたいんです」
「同じ建物に住むのは嫌だけど…」お近くさまも歓迎
大人の女子寮には、集合住宅で暮らすこと以外に、徒歩5分圏内に住む「お近くさま」としてコミュニティに参加する構想もある。
「同じ建物に住むのは嫌だけど、コミュニティとして関わり続けたい」という人がいてもいい。それぞれが心地いいと思える付き合い方を尊重している。
お近くさまの見守りや助け合いの仕組みとして、サブスクを検討中だ。救急車で搬送されるなどの緊急事態を想定して大人の女子寮で合鍵を預かることや、月3枚のコーヒーチケットを渡して1階のカフェに顔を出してもらって自然に安否確認をすることなどを考えている。
すでに建設予定地の近隣に引っ越した人がいる。60代の野田さん(仮)は分譲マンションでひとり暮らしをしていたが、2026年6月に蒲生4丁目駅近くの賃貸住宅に移った。
「私には相続する人がいないので、老人ホームに入る時には家を処分しないといけません。10年20年後に、売却手続きや荷物の片付けができる体力があるだろうか?と考え、賃貸に住み替えました」(野田さん)


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