槙本さんがこだわったのは立地。年を取ったら、駅から徒歩5分以内でないと移動が難しいからだ。蒲生四丁目駅近くの土地に新築マンションを建設することを検討しており、現時点で約15億円かかる試算が出た。和田さんの会社で銀行融資や補助金を活用する予定だ。
槙本さんは「私は普通に入居するだけで、一切の権利はいらない」と話す。建設のハード面は和田さん、入居者集めやコミュニティづくりのソフト面は槙本さんという役割分担で進めていく。
「福祉でも貧困ビジネスでもない」家賃や間取りは?
「大人の女子寮」のお茶会はこれまでに59回開催し、のべ400人が参加している。20代や府外、海外から訪れる人もいる。プロジェクトの具体的な内容は、これまでに積み重ねてきた対話から生まれた参加者のアイデアだ。
まず、槙本さんは「貧困ビジネスではない」と断言する。中流階級の単身女性にターゲットを絞り、マナーを守れる層が集まることで共同生活のトラブルを回避する狙いだ。相場よりも高い賃料を設定し、亡くなった際の清掃代などにあてるために家賃1年分のデポジットも設けるプランなどを模索している。
次に、具体的な建物の構想はこうだ。
駅から近く、周辺にスーパーや病院、区役所もある便利な立地に新築マンションを建てる。
1階はカフェとシェアスペース、2階は共有リビングキッチンとクローゼット。その上の階に、風呂、トイレ、キッチンを完備した約12部屋を設ける。
シェアハウスではなく、完全に独立したマンションタイプに、共有リビングが追加されているイメージだ。ふらっとリビングに行って誰かとおしゃべりをしてもいいし、ひとりだけの生活もしっかり確保できる。


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