「休みの日に、予定が入っていないと不安なんです」
そう打ち明けてくれたのは、48歳の男性でした。仮に、原田さんとします。中堅企業の営業部長です。
手帳を見せてもらうと、たしかに予定は埋まっていました。2週先も、3週先も。ゴルフ、ジム、資格の勉強会、取引先とのゴルフコンペ、たまに大学の同窓会。
予定を埋めても、埋まらないものがある
「充実してますよね」と私が言うと、原田さんは首をかしげました。
「そう見えますよね。でも、なんか、虚しいんです。予定を埋めても埋めても、埋まらない感じがして」
原田さんが感じていた虚しさには、明確な正体があります。
私が提唱している「自己肯定感の木」では、自己肯定感は6つの感覚に支えられています。そのうち、最後に実る「実」にあたるのが──自己有用感、つまり「自分は誰かの役に立てている」という感覚です。
原田さんの予定は、そのほとんどが「自分が楽しむための予定」でした。
ゴルフも、ジムも、勉強会も、悪いことではありません。むしろ健康的です。ただし、そこには「誰かに必要とされている」という要素が、ほとんど含まれていなかったのです。


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