高速道路の出入り口は、長い間がっちりとした料金収受のブースがある「インターチェンジ(IC)」だけであったが、近年はETC車のみが出入りできる簡易型のICである「スマートインターチェンジ(SIC)」がかなりの勢いで増加している。
7月には高松道の「観音寺SIC」(香川県)が、8月29日には常磐道に「つくばみらいSIC」(茨城県)が開通し、SICは全国で167カ所となった。日本全体では2000を超すICがあるので、まだ全体の1割にも満たないが、それでもその存在感は増しているといってよい。
SICは一般的に2パターンあり、ひとつは既存のサービスエリア(SA)やパーキングエリア(PA)に併設されるもの、もうひとつは高速道路本線に直結するものだ。
しかし、例外的に上下でSA/PA接続型と本線直結型に分かれているSICもある。そのひとつが中央道の「談合坂SIC」で、東京方面は接続型、山梨方面は本線直結型だ。
また、上下両方向に出入りできるフル型と片方向にしか行けないハーフ型、さらに全車種が出入りできるSICと大型車以上は通れないSICもある。いずれにしても共通するのは、「ETC装着車しか出入りできない」ということである。
なお、SA/PA接続型では、そこで出るとSA/PAを利用できないところ、逆にそこから入るとそのSA/PAは利用できないところもあるので、出入りするときには注意が必要だ。
このSIC、最初は社会実験として2004年に稼働が始まり、本格導入は2006年10月であった。つまり、まもなく設置されて20年を迎えることになる。
今年冬には北関東道の「下野(しもつけ)SIC」、来年春には東名の「豊橋新城SIC」の開通が予定されており、さらに48カ所ものSICが準備中だ。全部開業すれば200を超すことになる。
SIC導入のメリットはどこに?
SICの設置側の利点は、設置費用が通常のICに比べて安価であること、場所もコンパクトに収まるので土地の買収等も容易であることが挙げられる。
ICの中には、間隔がかなり空いているところもあり、SICは今までICが遠かったところに恩恵をもたらす。特に工業団地が近くにある地域や、高速道路は通っていてもICがなかった自治体は、高速道路の利便性が享受できることをアピールする意味でも、SICはありがたく感じるだろう。


※ログイン後、コメント入力が可能です。