ちなみにSICが最も多い都道府県は静岡県で14カ所、続いて新潟県の11カ所が目立つ。どちらも県域が東西に長く、通過する高速道路もその東西を端から端まで結んでいるためだ。特に静岡県は、東名と新東名が並列して走っているため、SICも多くなっている。
逆にSICが1つもない都道府県は2つのみ。ともに関西で、京都府と大阪府である。ただし、京都府では新名神で「城陽SIC」が準備中なので、それが完成すれば大阪府のみがSICの空白地域になる。もっとも、城陽SICが設置される予定の区間は、新名神そのものがまだ供用前なので、開業はしばらく先になりそうだ。
高速道路と沿線地域を結ぶ役割
SICの設置後の状況を見ると、順調に利用台数が伸びているところが多い。群馬県を例にすると、県内25のIC(通常のIC:20カ所、SIC:5カ所)のうち、2023年の調査によると、1日の平均利用台数で10位に「高崎玉村SIC」(8881台)、14位に「駒寄SIC」(6592台)が入るなど健闘している。
高崎市と佐波郡玉村町の境に位置している高崎玉村SICは、群馬県の町村で2番目に人口の多い玉村町(およそ3万5000人)の玄関であり、出入り口の隣には、ETC2.0利用で「乗り直し料金据置」が適用される「道の駅玉村宿」がある。
また、駒寄SICは、群馬県の35市町村のうち唯一人口が増えている(20~25年の国勢調査のデータ)吉岡町と前橋市の市町境にある。この町には前述の玉村町同様、鉄道の駅がないので、SICが事実上の玄関の役割を果たしているのだ。
また、SICの出入り口に近接して、ジョイフル本田が運営する巨大なショッピングモール「ジョイホンパーク吉岡」があって広域から客を集めていることも、駒寄SICの利用増につながっていると考えてよいだろう。
この両SICは、世界遺産「富岡製糸場」や群馬サファリパークの玄関である上信越道の「富岡IC」、猿ヶ京温泉や三国峠の玄関となる関越道の「月夜野IC」よりも利用台数が多く、SICが一定の役割を果たしていると言えそうだ。
設置されてちょうど20年、高速道路と沿線地域を結びつける役割として、SICの拡大はまだまだ続きそうである。


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