有料会員登録
ビジネス #鉄道最前線

「におい気にせず飲食できる」観光列車旅の優越感 新幹線のような気遣い不要「食事とお酒付き」

8分で読める
由良川橋梁を渡る「丹後くろまつ号」(写真:坪内政美)
2/6 PAGES
3/6 PAGES
4/6 PAGES

それにしてもどの料理も盛り付けが美しかった。聞くと、盛り付けはアテンダントさんが車内でやっているという。1両24席に対し、アテンダントさんはランチコースで6名乗車。観光列車の中ではかなり多い方だ。

天橋立駅で乗車合図のベルを鳴らすアテンダント(筆者撮影)

「2015年から運行開始して、11年目になります。最初は2コースだったり、4コースになったり、4時間乗車するコースもありました。そして当時はお弁当形式でした」

そう話してくれたのは、京都丹後鉄道を運行するWILLER TRAINS株式会社の営業企画部主任、梶原知里さん。その後、いろいろと試行錯誤しながら変わっていったようだ。

料理や車両、景色に対して、無理に物語を持たせようとすると、わざとらしくなり薄さが透けて見える。今回の料理は、何年も培ってきたものという感じがして、味や見た目も含めとてもよかった。

「毎回変わる食事内容は、企画担当者とアテンダントも一緒に試食などしながら決めていきます」

冒頭にも書いたが、観光列車はルートや季節によって食事メニューが変わるところがほとんどだ。何度乗っても飽きないよう、工夫されている。そのため、どの観光列車もリピーターが多い。

ひとりで乗車しても孤独を感じない

「以前はカップルの記念日にお祝いに乗車されるお客様が多かったのですが、最近は、仕事をリタイアしたご夫婦や、女子会などの集まりに利用される方も増えてきました。見ていると特に女性が活動的で元気ですね」

まさに私の隣の席には70代くらいだろうか、女性3人組が終始楽しそうにおしゃべりしながら食事を楽しんでいた。

「私たちは滋賀から来た友人同士でね、もう観光であちこち動き回るのは疲れちゃうから、こういうのがいいのよ」と言っていたのが印象的だった。九州など遠くに行くのは大変だから、なるべく近場で楽しみたいそうだ。

全国の観光列車に乗っていると、列車によって、年齢層や男女比が微妙に違うのを感じる。しかしどの列車にも言えるのは、乗客がみな楽しそうに過ごしていること。私のようにひとりでも、アテンダントさんがもてなしてくれるので孤独は感じない。観光列車はすべての人に開かれているのである。

由良川橋梁を渡るところ(筆者撮影)
「丹後くろまつ号」車内の座席(筆者撮影)
【写真を見る】「におい気にせず飲食できる」観光列車旅の優越感 新幹線のような気遣い不要「食事とお酒付き」(14枚)
5/6 PAGES
6/6 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ビジネス

人気記事 HOT

※過去1ヶ月以内に配信した記事の閲覧数