後日取り寄せた登記簿によると、1969年にビルが建築。2005年に最初の差し押さえとなるも、2010年に差し押さえは解除。しかし、2016年に再び差し押さえとなり、競売へ。その後、所有者が転々としている。
続いて温泉街の中心へ向かってみることに。道路を走る車はときおり見かけるものの、歩行者はほとんどいない。室外機の回る音が聞こえるほど静かであり、見知らぬ住宅街に迷い込んだような錯覚を覚えた。
温泉街には芸妓が所属した置屋やストリップ劇場の跡地も残っていた。かつて団体旅行で賑わった街の名残が感じられる。
街の外れには団体旅行客を受け入れていたと思われるペンションもあった。
筆者が訪れたのは平日の昼間ということもあり、街に人の姿が見られなかった。老神温泉はどのような歴史を紡いできた温泉地なのだろうか。
温泉街の移転により最盛期へ
ここで老神温泉の少し複雑な歴史について触れておきたい。
現在の温泉街は山を切り拓いた崖沿いにある。崖の下には片品川が流れており、その景観を楽しめる旅館も少なくない。しかし、もともとの老神温泉は崖の下にあった。片品川の河岸で数軒の旅館が営業していたそうだ。


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