しかも、従来のC3エアクロスSUVは2列シート5人乗りのみの設定だったが、新型のハイブリッドモデルは3列シート7人乗りとしている。これについてステランティスジャパンでは、「日常の移動から週末のレジャー、家族でのロングドライブまで幅広いシーンに対応するファミリーSUVへと進化しました」としている。
今回、私が乗ったのは、装備がより豊富な「MAX HYBRID」だ。ちょっと類のない快適性を持ったクルマで、シトロエンの独自性が光っていた。
昨今のドイツ車のように、電子技術てんこ盛りで作りあげたクルマではない。感心するのは、ほとんどが機械部品であり、設計とチューニングによって高い性能を実現している点だ。
シトロエンの理想を体現したサスペンションシステム
代表的なものがサスペンションシステム。昨今のシトロエンは、「C5エアクロスSUV」(17~25年)を皮切りに、独自開発の「プログレッシブ・ハイドローリック・クッション」(PHC)なるダンピングシステムを採用している。
私は上記C5エアクロスSUVに初めて乗ったとき、驚いた。”シトロエンが1950年代から追求してきた乗り心地とは、これのことだったんだろう”と感心したのだ。どんな段差もすいっと越えてしまい、乗員にはショックを伝えない。
かつてシトロエンは、理想的な乗り心地を求めて、ガスと油圧をスプリングとダンパーの代わりに使ったサスペンションシステムを開発。フランス語で、水(液体)を意味する「イドロ」と空気(気体)を意味する「プヌ」を組み合わせた造語で、「イドロプヌマティク」、英語だと「ハイドロニューマチック」と呼ばれるものだ。


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