そもそも、社長の日野晃博氏がAI利用推進派であるため、AIを使うことを歓迎されていなかろうと「そういう企業だ」という理解はあるはずだった。
しかし、実際に公開された動画を見てみると、AI感が強すぎてプレイヤーの忌避感が上回ってしまったのだ。AIを用いた映像を、企業にとって重要な新作発表会で採用したこと自体に反発が集まった面もあるだろう。
結果として、その炎上は海外にまで及ぶ結果となった。海外からも「ゲーム企業がAIを告知動画に使うなんてあり得ない」「失望した」と怒りの意見が噴出し、なんと日野氏自らがXで謝罪をポストすることとなった。
国内のみならず、海外からも批判され続けるAI。一体なぜ、こうした意見が噴出するのだろうか。そこには、大きく分けて2つの理由があると考えている。
AIで出力した広告への否定的意見が噴出する2つの理由
筆者が認識する限り、直近2カ月だけでAIで出力した広告に対し3回の炎上が起きている。8月の味の素に、レベルファイブ、バースデイと、どれも有名企業の広告が炎上した。
なぜか。そこには、「本来お金をかけるべき部分を手抜きしている(ように思える)嫌悪感」と「AIの学習データの不透明さ」の2つが大きく関わっているのではないだろうか。
まず、広告とは企業の顔なのだ。自社商品を宣伝し、消費者の購買に繋げる欠かせない事業活動にもかかわらず、AIであからさまに工数削減している姿を受け入れがたいのだろう。バースデイの投稿を見れば分かる通り、AIは手軽で工数もコストもカットできるのだ。出力物のクオリティにさえ目をつむれば、業務の効率化以外の何物でもないだろう。
だが、その結果消費者からの信頼を失ってしまい、AIを使ってコストカットした以上の損失につながる懸念が生まれているように見える。


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