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ビジネス #鉄道最前線

欧州の鉄道、なぜ「不格好」な新型車が増えたのか 日本と違う厳しい基準、車両の「顔」デザインに制約

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Bombardier Talent 2
旧ボンバルディア製の車両「タレント2」。モデルチェンジで大きく形が変わった(撮影:橋爪智之)
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2008年から製造された、ベルギー向けの18型・19型電気機関車は、シリーズとしてはユーロスプリンターに属しているが、ヴェクトロンと非常に似た前面形状をしている。最新の基準を満たすために、前面の構造を変更したためだ。その後2010年からプラットフォームが一新されたヴェクトロンが登場した後も、この前面形状を踏襲している。

「ヴェクトロン」のデザインの基になったベルギー鉄道の19型電気機関車。「ユーロスプリンター」の仲間だが、衝突安全基準を満たすために前面の形状を変えた(撮影:橋爪智之)
性能や安全性などを完全に満たした「ヴェクトロン」。2000両を受注する人気車両となった(撮影:橋爪智之)

同じシリーズでも「全く別物」に

乗客の目に触れることが多い旅客用車両は、鉄道会社のイメージに影響を与えるため、デザインは重要な要素となる。しかし、デザイン最優先だとEN15227の基準を満たすことができない。

そこで、長期にわたって製造されているシリーズの車両も、2012年前後を境にモデルチェンジが行われ、新型と旧型でデザインが大きく変わった車両が多い。

例えば、フランス・アルストムのドイツ市場向け近郊用車両「コラディア・コンチネンタル」は、初期型は比較的柔和で当たり障りのないデザインだったが、衝撃吸収装置を組み込んだ改良型前面の後期型では、前面窓が大幅に縮小され両サイドの柱が太くなり、正面だけを見ると全く別物の車両にしか見えない。

アルストムの「コラディア・コンチネンタル」初期型(EN15227非準拠)。柔和な顔つきのデザインだ(撮影:橋爪智之)
衝突安全基準に準拠した「コラディア・コンチネンタル」の新型。顔つきがかなり変わった(撮影:橋爪智之)
【写真を見る】前面のガラス部分が広い流線形のシーメンス製「デジーロ」初期型

シーメンスの近郊用車両「デジーロ」と、その後継とされる「ミレオ」も、大きくデザインを変えたが、こちらもコラディア・コンチネンタルと同様、前面窓の両サイドが太く窓が小さいデザインになった。

【写真を見る】欧州の鉄道、なぜ「不格好」な新型車が増えたのか 日本と違う厳しい基準、車両の「顔」デザインに制約(25枚)
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