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ビジネス #鉄道最前線

欧州の鉄道、なぜ「不格好」な新型車が増えたのか 日本と違う厳しい基準、車両の「顔」デザインに制約

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Bombardier Talent 2
旧ボンバルディア製の車両「タレント2」。モデルチェンジで大きく形が変わった(撮影:橋爪智之)
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まず、運転室周辺を頑丈な骨格で覆い、前方からの衝撃を吸収させる緩衝部分が形成されている。また、せり上がりを防止するためのアンチクライマー(衝撃で車体が浮き上がるのを防止するための爪)も設置されているが、これは衝突の際に機能すればいいので、昔の車両のように必ずしも車体前面に露出していなければならないわけではない。

高速列車のような空気抵抗が重視されるような車両では、カバーに覆われて見えないこともある。頑丈な骨格は、あくまで車体の内側であり、外側の見える部分には強化プラスチック(FRP)が用いられている車両が多い。

2012年以降の新車はすべて、このEN15227に準拠しなければならなくなったため、各メーカーはこの時期に前後して既存車両のモデルチェンジを行う必要性に迫られた。

スマートな流線形は基準を満たせず

ドイツのシーメンスを代表する汎用型機関車「ヴェクトロン」も、そんな流れの中でデザインが決定した車両といえる。

シーメンスは、1990年代後半に汎用型電気機関車「ユーロスプリンター」を開発、オーストリアを代表する高性能機関車「タウルス」として大量生産された。

前面が傾斜した流線型のデザインは鉄道ファンから人気を博したが、その前面部分全体が強化プラスチックで形成されており、EN15227の基準を満たしておらず、実際に踏切事故で大きく破損したことによる死亡事故も起きていた。

スマートな外見で人気のある「タウルス」(ユーロスプリンター)だが衝突安全性の基準は満たしていない(撮影:橋爪智之)
【写真を見る】スマートな日立製高速列車「フレッチャロッサ」の、通常は見られない頑丈な前面骨格
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