運賃計算がサーバーに移ると、改札機に残る仕事はカードの読み書きとサーバーとの通信になる。この2つなら専用の改札機でなくても、汎用の端末で足りる。駅に固定する理由もなくなる。
どこでも改札では、専用の改札機の代わりにタブレット端末などの汎用機器を使い、SuicaカードとモバイルSuicaのどちらもタッチで受け付ける。端末は駅にも車両にも置ける。運転本数の少ない線区では列車に搭載し、改札機なら設置場所で決まっていた乗降駅の判定をGPSで行って、1台の端末で複数の駅を受け持つ。
列車に載せる場合は、乗客自身が乗るときと降りるときに端末にタッチする想定だとJR東日本は説明する。端末イメージとして示されたのは横置きのタブレットと縦型の小型端末の2種類で、画面には乗車時と降車時にICカードをタッチするよう促す表示と、停車駅の名前が出ている。
スマホ改札ではタッチもなくなる
JR東日本はどこでも改札の後にスマホ改札を導入する計画で、2030年代中頃の実現を目標にしている。利用者のスマートフォンのGPSなどで駅の入場と出場を判定する方式で、乗客はスマートフォンを持って乗り降りするだけでよく、鉄道側も駅に機器を置かずに済む。
どこでも改札では、乗客が乗るときと降りるときに車内の端末へタッチしなければならない。スマホ改札はその手間をなくす。ただしモバイルSuica向けのサービスで、Suicaカードは使えない。どこでも改札とスマホ改札を併存させるのか、スマホ改札の導入後にSuicaカードの利用者をどう扱うのかは、決まり次第案内するとしている。
全駅対応の先にJR東日本が挙げるのは、これまでエリア外だった地域向けのサービスだ。2025年12月に打ち出した、地域ごとの独自サービス「ご当地Suica」や、鉄道と生活サービスを組み合わせたクーポンを、Suicaを使えなかった地域にも広げるとしている。


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