一方で、一度でも「考えて、迷って、粘って、わかった」の感覚を知ると、基礎は単なる苦行ではなくなる。会心の一撃の確率を上げるための準備に変わる。
この対象が学力コンテストや哲学書であるというと、ハードルが高く映るかもしれない。でも、ここで大事なのは難易度の問題ではない。本質は、「どれだけ難しい問題に触れたか」ではなく、自分の中で試行錯誤できる問いに、時間を無制限でかけられたかにある。
学びのスタートに置くべきなのは、最初から正確さを求められる課題ではなく、試行錯誤そのものが許される問いなのだ。
「比較以外の燃料」を作るには
「試行錯誤のモチベーション」を育てるための答えの1つが、早い段階での過去問だ。
ただし、時間を計って、今の実力を測るためだけに使うのではない。とくに高1や高2の早い段階では、その使い方は逆効果になりやすい。なぜなら、解けない、できないという感想だけが残りやすいからだ。
そうではなくて、私が勧めたいのは、時間無制限で、使える手は全部使って、満点を目指すというやり方だ。具体的に見ていこう。


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